スコアを大きく分ける残り100ヤード。
あなたはどのクラブを選択しますか?
ウェッジ?ピッチング?9番アイアン?8番アイアン?
以外にも残り100ヤードを9番以上のアイアンを選択する人は多かったりします。
狙って100ヤードを打つならOKですが、単純に届かないから9番以上の番手を選択するとなれば話は別。スイング改善の必要ありです。
ということで、アイアンが番手通りに飛ばない理由・原因と解決法を紹介します!
番手毎の飛距離の目安は?
番手毎の飛距離おおよその目安です。本番では多少加減して打つことが多くるので、8割くらいの飛距離で目安にしてください。

飛距離の目安はこんな感じです。
残り100ヤードでPW、SWが使えると使えないではだいぶ違いますね。
アイアンが番手通りに飛ばない理由・原因
アイアンが番手通りに飛ばない理由・原因は下記の通り
- ダウンブローで打てていない
- ヘッドが先に出てしまっている
- アドレスが間違っている
- 体重移動ができていない
上記に当てはまっていると、どんなにスイングスピードを速くしてもボールはさらに高く上がるのみ。距離は出ません。
1つずつ解説していきます。
ダウンブローで打てていない
簡単に言うとすくい打ちです。
アマチュアのほとんどのゴルファーがすくい打ちです。
練習場のマットからは“上手く打てている”ように感じるのですが、コースではダフってばかりという人に多い症状です。
とはいえ、いきなりクラブの最下点がボールの少し先になるようにスイングせよと言っても上手くいかないと思いますので、まずは、アドレスしたときのボールの右頬を思い切り横から叩くイメージでクラブを振ってみましょう。
自然とインパクトの直後にクラブヘッドが地面に接して、緩やかなダウンブローを体感することができると思います。
ヘッドが先に出てしまっている
俗にいうアーリーリリース。
ヘッドが先行するとは、インパクトの前に左手首のコックが維持できずに(リリースされて)折れてしまい、すくい打ちのようなスイングになることです。こうなるとアイアンのロフトが寝てしまい、弱々しくボールが高く上がるばかりで飛距離が落ちてしまいます。
インパクトでは、ヘッドを先行させるのではなく、適度なハンドファーストを意識することが大切です。
インパクトでハンドファーストを迎えるためには、そのスイングをするときのアドレスの手元を、ハンドファーストに構えることで、再現しやすくなります。
・左手が左太ももの内側
・グリップエンドが足の付け根
・右手はちょうど股間のあたり
アドレス時、この3点に手元がくることを意識することで、ハンドファーストなインパクトを迎えることができます。
ただし、過度なハンドファーストは、打ち込み過ぎて、飛距離をロスしてしまう可能性も。練習をしながら、最適なハンドファーストの感覚を得ることが大切です。
・強いボールが出るようになった
・飛距離が伸びた
・ダフりやトップなどのミスが減った
今までと同じように打っているのに、このような実感を得ることができれば、「ハンドファーストで打てている」と判断していいでしょう。
できることなら動画で自分のスイングをチェックすることがおすすめです。
アドレスが間違っている
飛距離がでない原因として圧倒的に多いのがそもそもアドレスが間違っていることです。
特に気をつけるべきは、スタンスの幅です。
スタンスの幅は、広いほうがいいか、狭いほうがいいか、どちらがいいのでしょうか?
「広いほうがどっしり構えられる!」と思う人もいるかもしれません。また、そう思っていなくても、実際のラウンドではいつの間にかスタンス幅が広くなっている人もいます。
アイアンの正しいスタンス幅とは、アドレスを取ったときに、「フルスイングできるうちの一番狭い幅」であると言われています。
適正なスタンスでアドレスし、しっかりと骨盤から前傾することで十分な捻転ができれば、満足のいく飛距離が得られることでしょう。
また、アドレスではボールの位置を確認することも重要です。
アドレスをするときには、どれくらい最下点の手前でインパクトを迎えるかの考え方が必要になります。その最下点とは、正しいスイングした場合、だいたい左脇から左肩の下に収まります。
アイアンで飛距離が思うように出ない、ダフリやすい、などの症状がある人は、ボール半個から1個分くらいボールを右に置いて打ってみると改善されることもあります。
体重移動ができていない
アマチュアゴルファーのアイアンが飛ばない理由の4つ目は、体重移動にあります。
ゴルフスイングには体重移動が必要と思われるかもしれませんが、実は、アイアンはドライバーほど大きな体重移動を必要としません。
むしろ、ドライバーのようにしっかりと意識的に体重移動をしてしまうことで、重心がブレてしまい、ショットが安定しなくなります。
しかし、体重をしっかり左に乗せることで、スイングの最下点がボールよりも左へ移動し、ハンドファーストやダウンブローが実現するのです。
下半身をしっかりと踏ん張り、肩をしっかり回すことで、上半身が雑巾を絞ったようにギュッと捻じれ、トップで大きなパワーを溜めることができます。
体が硬い人は必然的に体の捻転がしづらくなりますので、毎日ストレッチを取り入れるなど、柔軟性をアップさせるように工夫してみるのも良いでしょう。
特に、肩甲骨の柔らかさが重要です!
また、前述しましたが、腰を意識的に切ることでも十分な体重移動が発生して重心が左側に移動してロフトの立った、ハンドファーストインパクトが実現します。
解決!パンチショットの練習で飛距離アップ!
アイアンの飛距離をアップさせる練習方法は、フルショットでぶんぶん振り回すのではなく、パンチショットの練習をひたすら行うことです。
パンチショットのインパクトで止める動きは、アイアンの飛距離アップに大きく貢献します。
ゴルフでボールを遠くに飛ばすためにはどうすればいいでしょうか?スイングスピードを上げるために思い切り振っていては、いつまでたっても飛距離は伸びないでしょう。
答えは「しなり戻り」を使うことです。
しなり戻りとはインパクトの瞬間にシャフトがくの字に曲がる現象で、「キックが入る」とも表現します。

シャフトの柔らかいクラブを使用すると体感しやすいのですが、インパクトの瞬間に手元を止めると、シャフトが大きくしなり戻りを起こします。シャフトはくの字に曲がり、急ブレーキをかけた車のようにヘッドが飛球線方向につんのめります。
この「しなり戻り」の動きがアイアンの飛距離を伸ばします。
しなり戻りが起きた瞬間こそ、アイアンのヘッドがもっとも加速した瞬間。ボール初速が最大になり、効率的にボールを前に飛ばすことが可能になります。
もちろん、ドライバーの飛距離アップにも役立ちますよ!
アイアンを使ったパンチショットの打ち方
アイアンでのパンチショットは方向性が定まるだけでなく、スライスを防止したり飛距離アップに貢献するなど、ゴルフの基本がたくさん詰まったショットであることを理解していただいたと思います。
ここからは、アイアンを使ったパンチショットの具体的な打ち方について説明します。
インパクトでグリップを止める素振りをする
アイアンでのパンチショットをマスターするためには、まず手始めに手元が飛球線方向に流れないようにする必要があります。
打つ前にインパクトでグリップを止める素振りを3回ほど繰り返します。すると、かなりの負荷を手元に感じると思います。
これはヘッドが前に動こうとして「しなり戻り」が起きている状態です。
素振りで感覚をつかんだら、ボールを打ってみます。恐らくインパクトでヘッドは止まらないと思います。ダウンスイングの加速としなり戻りの力が大きいので、自然と腰から肩までフォローが上がりますが、これで正解です。
インパクトで止める際に重要なのは、手先だけで止めようとしないことです。下半身を主体として体全体で止めるようにすると、しなり戻りが最大限に使えます。
テークバックでフェースが開かないようにする
テークバックでアイアンのフェースが開いてしまうと、パンチショットをしたときにシャンクが出やすくなります。
下のように腰のあたりまではアイアンのフェースがボールを見ているようなイメージで上げましょう。
体が突っ込まないように気を付ける
体が突っ込んでしまうと、パンチショットをうまく打つことができません。
インパクトまで必ず頭がボールの後ろにある形を崩さないように気をつけましょう。
アイアンのパンチショットをマスターできる練習器具
アイアンのパンチショットで重要なのは「しなり」を感じてボールを打つことです。
しかし硬いスチールシャフトのアイアンではシャフトのしなりを感じるのが難しいのが現実です。
そこでおすすめなのが「ロジャーキングスイングドクター」です。ムチのように柔らかいシャフトが特徴の練習用のアイアンです。
シャフトが柔らかいため、しなりを上手に使わないと全く当たりません。
<こんな方におすすめ>
- アイアンのつかまりが悪い(スライス回転が多い)
- ボールがふけ上がり飛距離が出ない
- 何となくタイミングが合っていない感覚がある
- アイアンが左右にバラける
パンチショットはもちろん、スライス病の人、アイアンが不安定な人にもおすすめです。
まとめ:アイアンが番手通りに飛ばない理由・原因と解決法
アイアンが番手通りに飛ばない理由・原因は...
- ダウンブローで打てていない
- ヘッドが先に出てしまっている
- アドレスが間違っている
- 体重移動ができていない
解決するには、パンチショットを練習して、飛距離と正確性両方を手に入れちゃいましょう!
コメント