ゴルフはメンタルが左右するスポーツです。
メンタルの持ちようで10打変わると言われています。
とくにアマチュアはコースでメンタルの浮き沈みが激しく、悪いときはとことん沈みます。
そこで、本記事ではアマチュアのメンタルの持ち方、考え方について解説します。
メンタルのカギは【最悪をイメージする】ことです。
僕も考え方を変えた途端、リラックスしてコースに臨むことができるようになりましたし、実際スコアも伸びました。
スコアが110くらいの方であれば、一気に100切りも可能です。それほどメンタルはゴルフにとって大事です。
では見ていきましょう!
アマチュアがメンタルでスコアが左右される理由
結論:アマチュアは自分のショットに厳しすぎる
練習場ではノープレッシャーで足場もよく、しかも同じクラブで何度も打てます。にもかかわらず、狙った場所にしっかり打てるのは、10球打ったらよくて1、2球でしょう。
コースでは、ティーショット以外は傾斜、クラブは状況によって違うし、一発本番です。この状況で、練習量の少ないアマチュアの方が、そんなにナイスショットを打てるわけないんです。
なのに、うまくいかないと不満げになり怒ります。この時点で、平常心をなくして普段のスイングすらできなくなります。
特に100切りできないような方に多いのですが、
自分のイメージどおりに打てないと怒ります。→引きずります。→次は失敗しないようにと自分にプレッシャーをかけまくって→ガチガチに固まってミスショット。
ナイスショットを打つ→次はもっといいショットを打ちたい!自分にプレッシャーをかけまくって→ミスショット→上記の状況へ
まさに、情緒不安定。
また、ラウンド初心者にとってのあるあるは、後ろの組から必要以上にプレッシャーを感じてガチガチになることです。これはなれの部分もありますが、まだあまり自信がない間は続くかもしれませんね。
プロやトップアマ思考
プロやトップアマの思考はいたってシンプル。
たとえミスしても自分のショットにとても甘い
具体的には
- ミスすると思ってる。
- 最悪な状況にならなければ、とりあえずOK。
- ミスショットを打っても自分を許す。
- 起死回生のスーパーショットは狙わない。
アマチュアの間違った思考
対してアマチュアの思考は、
アマチュアは自分のショットに厳しすぎる
具体的には
- ミスしてはいけない。
- ナイスショットすらも素直に認めない。
- ミスした自分を責める。
- ミスしたらスーパーショットで挽回したい。
正しい思考のコツは最悪をイメージする

すぐに開き直る上級者の思考に変換するのはさすがに難しいと思います。誰だってミスはしたくないですからね。
そこで、ちょっとしたコツです。『自分にとって最悪の状況を想定』します。
要するにそれ以外だったら、オッケーという考えかたです。
考えてみて下さい。ツアーで優勝争いしているトッププロでも
- OB打ちます。
- 1メートルのパット外します。
- バンカーに入ります。
- 林の中に打ち込みます。
- 池に入ります。
- となりのホールに打ち込みます。
なのに、アマチュアがミスしないなんてあり得ないんです。
ということは、とりあえず最悪な状況にさえ、ならなきゃいいんです。
コースでは練習どおりにはいかない

当たり前ですが、ノープレッシャーで打てる練習場と比べて、コースでは格段に打てなくなります。
練習場ですらなかなか狙った的に打てないのだから、当然、コースでできるはずがないと。コースに出ると、以外とみなさん忘れてしまいます。
とくに100切りできない人の多くは、スイング以前にそもそもクラブ選択を間違うことが多いです。
例えば、練習場では7番で150Y打てるとすると、コースではしっかり当たってもほぼ必ずショートです。6番、5番で軽く打つ方が精度はかなり良くなります。
コースでは番手は1番手、ライによっては2番手くらい飛ぶクラブを選ぶようにしましょう。
フルショットで打たなくてよい分、余計な力が抜けて精度がよくなりますよ。
同伴の人の飛距離に合わせない
初心者の方にありがちなのが、同じ距離で同伴の人と同じ番手を使用すること。
同伴の方が7番を使ったからといって、自分も7番で打つ必要はありません。6番でも5番でもいいんです。とくに若い方に多いのですが、変な見栄を張って、クラブ選択を間違わないことです。スコアにかなり影響しますよ。
打数ごとのメンタルの持ち方、考え方

少し具体的に書いていきます。僕が意識していることでもあります。
ティーショット
特に朝一のティーショットはプレッシャーがかかります。ティーショットの最悪はチョロです。
初心者やアマチュアにとってティーショットのチョロほど絶望感が満載の結果はありません。朝一からチョロ打ったときはその日が終わると言っても過言ではない。
空振りはその場から打ち直し。OBは諦めてプレ4。フェアウェイど真ん中とか、そんなのは二の次です。チョロじゃなきゃいいんです。
とにかくティーグラウンドゾーンの前に飛べばいいんです。ほんとにそれだけ。チョロじゃなかったらナイスショットです!
2打目(パー5は3打目も)
鬼ダフリ、シャンク、林じゃなければなんでも。
どうせ2オンなんて出来ないので、 100ヤードでいいから前に進めばオッケーです。
トップして転がっても前には進むので。
2オン狙って林の中とか、シャンクして真横とか、鬼ダフリで目の前とか、さすがに心が折れます。
その他ならなんでもいい、そんな感じで打ちます。よくゴルフ本などには2打目までは適当に打って前に行けばいいなんて書いてありますしね。
100ヤードからグリーン周り
ちゃっくりやトップしてオーバーは避けたいところ。
100ヤード切ってからゴルフスタートというプロもいますので、ここからはそれなりに狙って打ちます。
狙うといっても上手く寄せようとか考えません。
アマチュアは転がしてスコアを整えてるのが基本です。
とりあえず、グリーンに乗らなくてもいいので、パターが使える距離にさえ行けば、転がしてなんとかなります。
20ヤードだからといって、ウェッジを使う必要はありませんからね。
パター
入れようとするから体が固まってしまいます。
最悪は思いっきりショートして、次はショートしないように強く打ってオーバーしすぎてのループ。
なので、意識することはカップから見て半径1メートルの円の中に止めるです。1メートルはオーバーしてもいいし、ショートしてもいいです。だいぶ目標が大きいので、かなり楽に打てますよ。おすすめです。
もちろんオッケー狙いですが、たまたま入ればラッキーじゃないですか!1メートルといってますが、僕の経験上、なぜかかなり近くまで寄ります。パターうまいって錯覚するくらいに精度が高まります。
ハザード越え
池越えしようとして池に入れるのがアマチュア。
あげようとしてトップして池に入れるのがアマチュア。
池に入れようとして池を超えてしまうのがアマチュア。(これはマジです)
バンカー
永遠に砂遊びは避けたいところ。
フォームとか距離を気にせず、ボールの手前をガッといきます。
ボールを上げようとしないで、ボールを転がすようにガッと。
きれいなボギー・ダブルボギー
アマチュアでもプロでもとことんミスするのがゴルフです。
- ミスしたら素直に認める
- ムリに狙って傷口を広げない
- ミスしたら一打バツだと考えましょう
起死回生のスーパーショットは狙わず、無難に進むのがスコアアップの為の鉄則です。
100切りはボギー9回、ダボ9回で達成できます。たまにパー取れたらラッキーと思いましょう^_^
本当のゴルフは100ヤードを切ってから

ティーショットや第二打はある程度広い場所に打つので、案外適当に打っても良かったりします。
しかし、 100ヤードを切ったらある程度狙って打つ必要があります。
ところで、例えば70ヤードの距離ではあなたはどの番手を使いますか?
ウェッジですか?ピッチングですか?
アマチュアのスコアメイクは転がしです。無理にウェッジやピッチングで上げて止めようとするより、7番や8番で適当に転がすほうがはるかに簡単です。
また、20、30ヤードであればパターを選択するのもありです。ライにもよりますが、アプローチよりパターを使ったほうが、圧倒的に精度は良いです。
少なくとも、アベレージ100くらいまでの方にとっては、転がすほうがはるかに簡単です。
距離が短いからウェッジ、ピッチングとかの考えは捨てましょう。
グリーン以外は何で打っても良いんです。
まとめ:ゴルフの極意は最悪をイメージすること
スコアアップの第一歩はどうせ『ミスするから。とりあえず最悪な状況さえ避けれればいいや』と超ネガティブになることです。
- ゴルフのほとんどのショットはミスするものだと思いましょう。
- 最悪な状況にならなければ、とりあえずなんでもOK。
- ミスショットを打っても自分を許す。ミスのだから素直に1打バツだと割り切ろう
- 起死回生のスーパーショットは狙わない。傷口を広げない
ミスしたら『あーやっぱり』ナイスショットは『ラッキー!』みたいな感じでいくと心も、体もリラックスできて思った以上の、スコアを叩き出せます。
ぜひ、自分に期待をしないネガティブになってみてください(笑)
番外編:練習でもメンタルからスイングが完成する?

番外編です。
あなたは練習場の打席はどこを選んでいますか?
右端?左端?真ん中?
これだけでもメンタルとスイングの上達になるんです。
正解は左端。
まず右端はぜったいだめです。右側にネットがあるので、当てないように無意識に体開きます。これに気づかないと永遠にスライスは直りませんし、しゃくり打ちが身につきます。
真ん中はスイングがほぼ固まった上級者向きといえます。体が開こうが閉じようがなんのプレッシャーもなく打てるので、初心者の練習には少し難易度高めです。
さて、左端はというと、すぐ左側にネットがあります。
打席にたつと
- アドレスでは無意識に目標なら対しては少しクローズ気味になります。
- 右が空いてるので無意識にボールは右に出ます。
この状況、ドローボールのドリルと一緒です。理想の弾道としては若干右に出てから軽く戻ってくる感じです。そう、左端は無意識にドローボールの練習になります。
ラウンド前の練習も左端で
コースに出ると嫌でも無意識に身体が開きます。
予防として、打席の左端から右方向へフックを打つ感覚を持っておくと、コースに出た時にスライス軽減につながります。
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