
ゴルファー
・ドライバーが苦手だから短尺ドライバーを試してみたい
・短尺ドライバーのメリット・デメリットが知りたい
・短尺ドライバーにする方法が知りたい。
こんな悩みをもっているゴルファーに答えます。
✅ 本記事の内容
- 短尺ドライバーとは
- 短尺のメリット・デメリット
- 短尺ドライバーにする方法
本記事を書いている僕は野球歴25年。ゴルフ歴は6年。ベスト81です。
各クラブメーカーは飛距離を求めて、長尺のドライバーを販売する傾向がありますが、プロの世界では逆に短尺ドライバーが流行っています。「短尺にすると飛ばない」というイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか。
また、プロがわざわざ短尺のドライバーを使うのには当然理由があります。
そこで、短尺のドライバーにはどんなメリットがあるのかを紹介します。
短尺ドライバーとは
短尺ドライバーとはその名の通り、長さの短いドライバーのことです。
通常、ドライバーは45インチ前後の長さです。
42〜44インチ程度のものを短尺と呼びます。
3Wが43インチ程度なので、3Wと同じくらいの長さになりますね。
最近ではプロも短尺ドライバーを使用していたりします。
USPGAではリッキーファウラー選手が43.5インチのドライバーを使ったり、ジミーウォーカー選手が42インチのドライバーを使ったりしていますね。
短いドライバーで軽々300ヤードオーバーのショットをするので、化け物ですね笑
短尺ドライバーを使うメリット
ミート率がアップする
男子アマと女子プロのヘッドスピードの平均は大体同じですが、飛距離は女子プロに軍配が上がります。
これはなぜかというと、ミート率の違いによるものです。
女子プロは男子アマよりもミート率が高いので、同じヘッドスピードでも飛ばすことができるのです。
短尺ドライバーは長尺ドライバーよりヘッドの芯に当てやすいので、ミート率が上がり飛距離もアップするメリットがあります。
まっすぐ飛ぶ
シャフトが長いとしなりやミート率の難易度が上がり、その分コントロールが難しくなります。
その結果、余分な回転がかかって曲がってしまうことも。
しかし短尺ドライバーの場合、しなりも弱くミート率も高いので、左右のブレが少なくまっすぐ飛ばせるメリットがあります。
そのため、フェアウェイが狭いコースではOBの危険性も減り、重宝するドライバーです。
スイングしやすい
短尺ドライバーのメリットは、長尺ドライバーと比べて圧倒的に振りやすい点です。
遠心力も長尺ドライバーと比べると弱いので、振り遅れたりすることも少なく、安定したスイングで打つことができます。
そのため、大きなミスショットも減って、スコアアップに繋がります。
短尺ドライバーを使うデメリット
ヘッドスピードが落ちる
シャフトが短い短尺ドライバーの場合、ショット時の遠心力が弱まります。
遠心力が弱まると、どうしても長尺ドライバーと比べてヘッドスピードが遅くなってしまうのです。
理論上、シャフトの長さが1インチ短いと、ヘッドスピードが1m/s落ちると言われています。
そのため、計算上ではシャフトが短ければ短い分、ヘッドスピードが落ちる計算になります。
最大飛距離が落ちる
飛距離はミート率とヘッドスピードでほぼ決まるので、ミート率が最大の場合、ヘッドスピードが早いほど飛距離が伸びます。
最大飛距離とは、簡単に言うと会心のショットで出せる飛距離のことです。
会心のショットの場合、短尺シャフトのほうが飛距離は落ちてしまいます。
しかし、シャフトは長くなればなるほどミート率は下がるので、会心のショットを打てる確率も下がります。
そう考えると、平均した飛距離はそう変わらないかもしれません。
種類が少ない
現在販売されているドライバーの大半が、45~46インチの長尺ドライバーです。
消費者のニーズが圧倒的に「飛距離重視」のため、メーカーも飛距離に力を入れてクラブ開発を行っています。
ドライバーの飛距離を競う「ドラコン」があるくらい、ドライバーは飛距離を重視するクラブです。
扱いやすい短尺ドライバーですが、まだ選べる幅が狭いのが現状です。
どうやってドライバーを短尺にする?
ドライバーを短尺にする方法は主に下記の3つがあります。
シャフトをカットする
FW用のシャフトを使用する
最初から短尺のドライバーを購入する
シャフトをカットする
シャフトをカットするのが定番の方法ですね。
ゴルフショップに短尺にしたいドライバーを持ち込めば、クラフトマンがシャフトをカットしてくれますよ。
また、重量やクラブバランス等、クラフトマンに相談しながら最適なクラブに調整できるのも良いですね。
ただし、当たり前ですがシャフトをカットしてしまったら元には戻せませんので
短尺にする時はよく考えてからにしましょう。
FW用のシャフトを使用する
テーラーメイドやキャロウェイ、ピンのようにドライバー用のスリーブと、FW用のスリーブが同じであれば、カチャカチャでドライバーに3Wのシャフトを差し替えれば出来上がりです。
自分でシャフトの差し替えをすれば良いだけなので手軽ですね。
ただシャフトを差し替えただけだと、クラブのバランスが落ちてしまったりするので、
そのままでの使用はおすすめ出来ません。
短尺に適したクラブにするため、重さやロフト角、フェースアングル等の調整は必要ですね。
最初から短尺のドライバーを購入する
テーラーメイドのオリジナルワンミニドライバーのように、最初から短尺ドライバーとして設計されたクラブも少数ながらあります。
クラブを買わなくてはいけないので、お金はかかりますが、短尺として適したクラブが手に入りますね。
ドライバーを短尺にする時の注意点
✓ ロフト角について
シャフトが短くなると、打ち出し角が下がるので、通常の長さのクラブで使用している
ロフト角より少しロフトを寝かせた方が適正な打ち出し角になります。
最近のクラブはロフト角の調整もカチャカチャで出来るので、1〜2度程度ロフトを増やしましょう!
また、ヘッドスピードによって最適な打ち出し角は変わってきます。
- ヘッドスピードが40m/sであれば、打ち出し角14度
- ヘッドスピードが45m/sであれば、打ち出し角12度
が推奨されている打ち出し角です。
(スピン量によっても多少変わってくるので参考までに。)
打ち出し角の1度の違いはかなり大きいので、気を付けたい所ですね。
✓ クラブフェースの向きについて
最新ヘッドはつかまりが良く、右に行きにくい重心角になっています。
そして、標準の長さ(45インチ程度)で使用するように設計されているので、クラブが短くしたら、更につかまりが良くなって、左に飛ぶようになることがあります。
その場合はクラブフェースのアングルをオープンにして調整する必要があります。
最近のクラブはカチャカチャで手軽にフェースアングルも調整可能ですし、最適なフェースアングルを見つける必要があります。
✓ シャフトの硬さについて
シャフトを短くして、ヘッドの重量を重くすると、同じシャフトならば、シャフトは柔らかくなります。
シャフトの硬さは飛距離や方向性に大きく影響するので、短尺ドライバーには通常使用するものより硬いシャフトを使うべきです。
また、シャフトのチップ(先端)をカットすれば固くなるので、チップカットの手ですね。
✓ クラブバランスについて
通常の長さのドライバーのシャフトをカットして短尺にすると、クラブバランス(振った時に感じる重さ)は落ちます。
クラブバランスが落ちると振りやすくはなりますが、クラブの重さを感じるのが難しくなります。
だからといって、元と同じクラブバランスにするのが良いとも限りません。
クラブバランスを上げるにはクラブの重量重くする必要があるので、
単純に重くすればその分ヘッドスピードが落ちてしまうからです。
逆に軽過ぎてもダメなので、少しずつ重さを挙げて、クラブバランスを調整して、そのクラブに最適なクラブバランスを見つける必要がありますね。
✓ FW専用のシャフトを使う場合
シャフトメーカーでは、ドライバー用のシャフト以外に、FW用のシャフトもあります。
3Wと同じくらいの長さにするなら、FW用のシャフトを使うという手もありますが、注意が必要です。
ドライバー用とFW用の違いは、同じ重さの表記だとしても若干重たくなっていて、チップの強度を増していることが多いです。
ドライバー用のシャフトと同じ感覚で組み上げてしまうと、全然合わないスペックになる可能性もあります。
また、ドライバー用とFW用では同じシャフトでもFW用の方が値段が安くなっていることが多いです。
お財布に優しいのはありがたいですが、当然理由があります。
シャフトメーカーによると、FW用の方をドライバー用より安価にするため、素材の質が違うらしいです。
そのため、より良いクラブに仕上げたいのならばドライバー用のシャフトを使った方がベターですね。
まとめ:ドライバーが苦手なら短尺がおすすめ
ドライバーを短尺にすると、最大飛距離は落ちますが、ミート率が上がって、結果として平均飛距離が伸びる可能性が高いです。
若干の飛距離を犠牲にすることで、曲がりも減らすことが出来るので、ドライバーショットが飛ぶ代わりにOBを出してスコアを崩すことが多いプレイヤーにはおすすめですね!
短尺ドライバーは単純にシャフトをカットして短くしただけだと、重さやシャフトの硬さ等、クラブとしてのバランスが崩れてしまうので、ちょっとした調整は必要になりますがスコアメイクの大きな武器になってくれること間違いなしです!
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